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静岡県浜松市北区三ヶ日町

みかんで全国的に有名な風光明媚な町で、若手の和菓子屋と一緒に経営革新!? 

団体名

地域コーディネーター/三ヶ日町観光協会

フィールドワーク日程

・フィールドワーク1:10/2(金)~4(日)
・フィールドワーク2:12/4(金)~6(日)

地域の課題・受入の背景

◆◇三ヶ日とは
 静岡県・三ヶ日町(人口約15千人)は県の最西端で愛知県との県境に位置し、「浜名湖」の北に隣地している。また、天竜浜名湖線は東海道本線と結び、東名高速三ヶ日ICが設置されていることで、交通アクセス網がある程度整っている。産業としては、みかんが有名である。静岡のみかんは「三ヶ日みかん」と言われているほどの、全国ブランドでもある。しかし、みかんの生産量は、気候変動や植物的な出来高サイクルによって大きく左右される事が多く、生産農家は毎年安定していない。さらに、7割が兼業農家で後継者の不足が大きな問題となっている。
 本地域は、交通アクセス網は整備されているものの、特色ある観光産業(ソフトも含め)が存在しないため、来訪者の多くは滞在を行わない。猪鼻湖などの風光明美な場所、国重要文化財に指定されている歴史ある遺産が多く存在するものの、観光に至らしめることができない。
 総じて、人口減少・過疎化に向けた対策がなく、限界集落化に向けて進んでいる。

◆◇地域課題とは
 現在陥っている問題の多くが、「観光産業の古い体質」から来ていると思われる。ハードウエアとしての観光施設(ホテル・旅館のハード面を含む)が一応整っていることや風光明媚であること、またそれなりに有名な特産品があること、そして交通網があれば、それが観光地として成立すると考えてることそのものに問題がある。
 何が魅力的なのか、何を求めて居るのか、消費者目線、いわゆる外目線での分析を基礎として、この町の観光を観光足らしめる概念やアクションを再構築したいと考えている。
評価・指摘された内容・反省点等をワークショップに水平展開して、次年度の活動への反映を図ると同時に、より効果的な情報発信へとつなげていく。第三者の視点から本事業の達成度や方向性を検証する。

参加者に特にすすめたいその地域にしかないイチオシのポイント

本プログラムでは各地、課題解決に取り組む中小企業1社が挙げられております。
5か月を通じてチームと共に、その企業への課題解決・経営革新に向けた提案を練り上げます。
地域の特色ある、そして熱意あるイチオシの企業となっております。
是非チェックしてください。
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◆◇本プログラムを通じて皆さんが課題解決に取り組む中小企業

企業名:三ヶ日製菓有限会社
代表者名:代表取締役 伊藤暢洋
従業員数:8名
設立年度:昭和17年創業
業種:和洋菓子 製造販売
HPアドレス: http://mikkabi-seika.com/index.html

 昭和17年、戦時中の物資不足に対抗しようと三ヶ日の製菓店8人が力を合わせてお店を作りました。 当時、砂糖や甘い物は全く不足していましたので 地域の為にと寄り集まって出来たお菓子屋さんでした。
 終戦後、『みかんの里』が誕生しました。 三ヶ日みかんの風味が特徴の『みかんの里』は 酸味の有るお菓子にはゲル化剤を使うお店が多い中 天然寒天にこだわり続けた、懐かしい味です。現在に至るまで愛され続けた歴史を大切に、いつでも気軽に味わえるお菓子を作り続けております。創業時三ヶ日製菓は、屋号を伊藤屋といい和菓子を含めたお菓子全般を扱うお店でした。しかし子供のころからあんころ餅が大好きだった店主は和菓子をお店の看板にしようと決心します。
 当時多くの和菓子店は問屋から仕入れたあんを使っていましたが、店主には、仕入れたあんは決して満足できるものではありませんでした。どうしてもおいしいあんを作りたい。そのためには自分で作るしかありません。
 おいしいあんを作るため店主は産地・小豆の加工法・道具を捜し求めます。同時においしいあんを作っていた和菓子屋さんに教えを乞い、修行をします。試行錯誤の末、ついに北海道十勝産の小豆、理想の道具、お湯炊き製法にたどり着きました。
こうしてできた三ヶ日製菓自慢のあん。このあんが現在の三ヶ日製菓の味を支えています。

◇考えれる企業課題
 地元で長年店舗を持ち和菓子販売としてきました。御遣い物、地域での催事など、常に地元の方々を対象に販売をしてきました。家業を継ぐのは職人としての社長の立場が代々受け継がれてきました。しかし、現在、地元の消費は、高齢化と共に徐々に落ちて来ています。
 洋菓子、スナック菓子、大手の大量生産商品、海外からの見たこともないようなお菓子、お菓子業界だけを見回しても、競合だらけです。中小零細企業としての和菓子専門店は、どうすればいいのでしょうか。ネット販売も考えましたが、輸送に不向きなお菓子ばかりです。地元の食材を使ったお菓子も、すぐに真似られるし、独自性が打ち出せません。
 地方にある零細和菓子屋は、時代の流れと共に淘汰が進み、結果として無くなるべき運命なのでしょうか。一緒に考えてくれる方々にお会いしたいです。

プログラム・アカデミー生に期待すること

◇企業担当者からのメッセージ
三ヶ日製菓有限会社/伊藤 暢洋さん

「とらや」「たねや」のような巨大な菓子会社になれないのは、判っています。静岡浜松の農村の中で経営するにしても、消費者&消費が上向きになれないのも判っています。添加物をたくさん使って、日持ちすることを考えて、製造ロスを軽減させることも技術的にあることは判っています。一方それは、当店が長い間守ってきた「三ヶ日製菓の味や品質」を無視しなさいということでしょうか。それをやらねば、店を維持できないとお考えなら辛いものがあります。地域の零細企業が生き残るとは、「切り捨てる」ことでしか方法はないのでしょうか。

参加者へのメッセージ

◆◇コーディネーターより
当該事業では、そこに住んでいるが故に気づかない自分達のまちの姿について、住民や事業者との関わりを通じて、客観的に捉え分析する「外目線」と、何が課題でどんな解決策があるか「気づく」能力を我々自身が身に着けることで、これまで見落とされていたまちの魅力・課題に気づき、町の観光事業者(零細中小企業:町の商店街の主や担い手)がまちのあるべき姿や商店のあるべき姿にフォーカスを当てられるような取組にしたいと考えております。

(コーディネータープロフィール)
三ヶ日町観光協会/中村 健二さん

 1960年、食肉販売を家業とする三代目として三ヶ日に生まれる。県立三ヶ日高校、私立関西大学、ハワイ州立大学を経て、食肉業界のエキスパートを養成するニッポン・ミート・アカデミーを卒業後、(有)中村精肉店に入社。現在は、フードランド・グループの代表取締役。(株)フードランドを中心に、給食事業、6次産業事業を営む。
 平成20年、経済産業省・農水省より「地域産業資源活用助成事業」の認定を受ける。平成25年、中小企業庁より「JAPANブランド海外展開事業」の認定を受ける。平成24年より、経済産業省 省内研修所 非常勤講師。平成25年より、中小企業基盤整備機構 中小企業大学校 (東京校・旭川校)非常勤講師。平成26年 内閣府より 内閣官房 地域活性化伝道師を拝命。 同年、農水省より「中南米日系農業者交流促進事業」委員 拝命。 27年より、農水省・東京農工大学産学連携「福島県ケーススタディ 攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」の委員を拝命。
 三ヶ日町観光協会会長、三ヶ日町ライオンズクラブ会長、三ヶ日町経営者同友会会長、奥浜名湖商工会理事、「浜名湖に眠る幻の戦車探査プロジェクト」代表も務める。

東京までの交通手段

主な交通手段 トータルの所要時間 必要金額
東京ー(新幹線)―浜松ー(JR東海道本線)-新所原ー(天竜浜名湖鉄道)-三ヶ日 2時間30分(片道) 10000円(片道)
東京ー(東名高速バス)-浜名湖SA 4時間(片道) 4000円(片道)